実際はこのあたりから、ちまちまとヤスリをかけはじめています。
しかし、ヤスリはとにかくひたすらキレイになるまでかけるだけなので、文章にしづらいのです。
ヤスリがけについて強いて言えば、
・場合によってはナイフを使わず、いきなりヤスリで形を作ることもある
(今回は袖のシワがそうです)
・粗い目から細かい目の順でかけていく
・番手は倍の数値を目安に(60番の次は120番、その後240番…というように)
・極力、くるくるとヤスリを回すように(一方向だと傷になりやすい)
・大きい曲面はスポンジヤスリなど、その箇所にあわせたヤスリを使い分けると尚良し
…というところです。
飽きたら別のパーツを…という感じで、ひたすら均していきます。
ある程度、キレイにヤスリかけてからじゃないと、
接合部等の微調整が出来ない部分もあります。
*細部の作りこみ*/*ポニーテール部の作りこみ*/*ポニーテール部のデザインを考える*
今まで作ったベースのパーツを整えながら、
腕パーツに袖、頭パーツに耳を、粘土を盛り足して作ります。
前髪もさらに削ったり、盛り足したりして整えていきます。
そして今回のボスキャラ的な存在のポニーテール部分は、
粘土を盛り足しては乾かし、乾かしては盛り足す…を
繰り返して、大まかなサイズだけは完成形に近くなりました。
※この段階では、どう見てもたらこか何かのようですが、あまり気にしないように。
今回のポニーテール部分は大きく湾曲しているパーツゆえ、
内側の加工がしづらいので、
乾いた部分で必要なさそうな所は、
彫刻刀(主に丸)でガリガリ削っていきます。
ポニーテール部の大まかな肉付けが落ち着いた頃合を見計らって、
ちょっとずつ粘土を盛り足しながら
髪の流れも作っていきます。
背面の毛の流れは成り行き任せで作っていって、↑こんな感じになりました。
横から見たら、かなりダイナミックな髪の毛になってます。
モデルの藤花さんの髪の毛自体、結構な迫力がチャームポイントのひとつなので、
まぁ、良しとしておきます。
私が持ってる道具では、入り組んだ曲面に加工が難しいので、
髪の内側の造形は、作りこまないでつるつるにすることに。
今回のコンセプト的にも、作りこまなくてもバランスが取れるので
良しとします。
髪の毛は難しいけれど、ストレートの場合、
理屈はそんなに難しくはない(ハズ)です。
絵を描くときも、髪の毛を束ごとに捉えて云々…とありますが、
それと根本的に全く同じです。
ストレートの場合、一束単位で
(もちろん立体なので、いろんな方向から見て)、
キレイな曲線が出てれば、そして毛の流れがちゃんとしていれば、
とりあえずは良し、なワケで。
キレイな曲線の束をいくつか併せて、
バランスよく面白く構成するのが難しいのであって…
…
つまり、やっぱりセンスの問題、ということだなぁ。がっくり。
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00・はじめに。/ 01・使った道具や材料。/02・立体化計画の作成。/03・芯を作ろう。/04・ここから粘土の登場だよ。/05・粘土をちびちび盛っていく。/06・基本的な粘土造形の仕方。/07・顔の微調整。/08・パーツ追加制作(主に前髪)。/09・ポニーテール制作。/10・細部を作りこむ。/11・やり直すこともある。/12・目の作りこみ。/13・仕上げ〜塗り作業。
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