ここでは粘土の盛り・削りの基本的な作業を抑えておきます。
題して【そこがわからん石粉粘土細工の細部のやり方作り方】。
まずは最初に必ず引っかかる、
『髪の毛とか服とか、とにかくふわっとさせたいのに、
いくら頑張ってもボテっとしちゃうんだよぉ!!』
髪の毛や服は難しいです。正直私も苦手です。
(CGでも髪の毛がキレイに塗れないレベルだから仕方ないな…)
いくらやわらかい状態の石粉粘土で形を作っても、
石粉粘土自体のコシの強さでうまく形が作れなかったり、
乾かしている間に自重でぼてーっと垂れてしまったりします。
その解決法です。
…はじめに、『形は1回で完璧に作れる!』という幻想を捨てます(重要)。
次に、『せっかく作ったのにボテっとしてしまった粘土』を、
しっかり乾かします。
ボテっとなってしまったものをAとします。
下図のように、Aの要らない部分を削りつつ、
理想の形に近づくように粘土を盛り足します。
…Aは土台のようなものだと割り切るといいかもしれません。
このとき、Aがいきなり極端に薄くなりすぎないように配慮します。
(盛り付けた粘土の水分を吸って、壊れやすくなっちゃいます。)
一度に出来そうになかったら、
2度3度と、少しずつ繰り返し、理想のボディに近づけていきましょう。
(むしろ、一度で出来ないことのほうが多いです。)
2つ目はキレイに作り上げる敵。
『石粉粘土は形作る時、シワは出来るわ、
削ったらナゾの穴が空いてるわで正直見ぐるしんどいよ!!』
シワ・傷・穴の補修も、初期段階から地道に進めます。
…はじめに、『1回で形を完璧に作れる!』という幻想を捨て(以下略)。
石粉粘土を形作る時に、どうしても出来てしまうシワや穴などに水をつけて濡らし、
ゆるい粘土をベタベタと埋めてやります。
シワや穴が小さかったり、深い場合は、
周りを削って広げてから埋める作業をします。
(埋める穴が小さすぎると、中までちゃんと粘土が入っていってくれません。)
埋めた粘土が乾いたら、盛りすぎた要らない箇所を、ナイフやヤスリで削って整えます。
乾燥でヒケて足りない場合は、同様に粘土を盛り足します。
この作業は基本中の基本で、最終段階まで続けることになります。
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00・はじめに。/ 01・使った道具や材料。/02・立体化計画の作成。/03・芯を作ろう。/04・ここから粘土の登場だよ。/05・粘土をちびちび盛っていく。/06・基本的な粘土造形の仕方。/07・顔の微調整。/08・パーツ追加制作(主に前髪)。/09・ポニーテール制作。/10・細部を作りこむ。/11・やり直すこともある。/12・目の作りこみ。/13・仕上げ〜塗り作業。
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