05・粘土をちびちび盛っていく。

なぜかフィギュア・藤花さんの作り方〜06・基本的な粘土造形の仕方。

ここでは粘土の盛り・削りの基本的な作業を抑えておきます。
題して【そこがわからん石粉粘土細工の細部のやり方作り方】。

*ふわっとした造形にするには**シワ・傷・穴の補修*


 *ふわっとした造形にするには*

まずは最初に必ず引っかかる、

 『髪の毛とか服とか、とにかくふわっとさせたいのに、
  いくら頑張ってもボテっとしちゃうんだよぉ!!』


髪の毛や服は難しいです。正直私も苦手です。
(CGでも髪の毛がキレイに塗れないレベルだから仕方ないな…)

いくらやわらかい状態の石粉粘土で形を作っても、
石粉粘土自体のコシの強さでうまく形が作れなかったり、
乾かしている間に自重でぼてーっと垂れてしまったりします。
その解決法です。

…はじめに、『形は1回で完璧に作れる!』という幻想を捨てます(重要)。

次に、『せっかく作ったのにボテっとしてしまった粘土』を、
しっかり乾かします。

ボテっとなってしまったものをAとします。
下図のように、Aの要らない部分を削りつつ、
理想の形に近づくように粘土を盛り足します。
少しだけ盛り進めた図。
Aは土台のようなものだと割り切るといいかもしれません。
このとき、Aがいきなり極端に薄くなりすぎないように配慮します。
(盛り付けた粘土の水分を吸って、壊れやすくなっちゃいます。)

一度に出来そうになかったら、
2度3度と、少しずつ繰り返し、理想のボディに近づけていきましょう。
(むしろ、一度で出来ないことのほうが多いです。)


 *シワ・傷・穴の補修*

2つ目はキレイに作り上げる敵。

 『石粉粘土は形作る時、シワは出来るわ、
  削ったらナゾの穴が空いてるわで正直見ぐるしんどいよ!!』


シワ・傷・穴の補修も、初期段階から地道に進めます。
…はじめに、『1回で形を完璧に作れる!』という幻想を捨て(以下略)。
石粉粘土を形作る時に、どうしても出来てしまうシワや穴などに水をつけて濡らし、
ゆるい粘土をベタベタと埋めてやります。

シワや穴が小さかったり、深い場合は、
周りを削って広げてから埋める作業をします。
(埋める穴が小さすぎると、中までちゃんと粘土が入っていってくれません。)
基本的な傷埋めの仕方。
埋めた粘土が乾いたら、盛りすぎた要らない箇所を、ナイフやヤスリで削って整えます。
乾燥でヒケて足りない場合は、同様に粘土を盛り足します。

この作業は基本中の基本で、最終段階まで続けることになります。

07・顔の微調整。

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00・はじめに。01・使った道具や材料。02・立体化計画の作成。03・芯を作ろう。04・ここから粘土の登場だよ。05・粘土をちびちび盛っていく。06・基本的な粘土造形の仕方。07・顔の微調整。08・パーツ追加制作(主に前髪)。09・ポニーテール制作。10・細部を作りこむ。11・やり直すこともある。12・目の作りこみ。13・仕上げ〜塗り作業。

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